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「お金ください」と言えない時代に、“もらう”を体験するということ

「もらう」がこんなにも難しいなんて


すっからかん
もし、お金がなくなったら

誰かに「お金をください」と伝えるのは、たとえゲームの中であっても簡単なことではありません。

一言を口にするだけのはずなのに、ためらいや気まずさが生まれてしまいます。これは、現代の多くの人が共感する感覚かもしれません。


社会の中で「もらう」ことには、どこか後ろめたさや遠慮がつきまといます。助けてもらうより、自分の力でなんとかしたい。そんな価値観が、無意識のうちに深く染みついているように感じられます。


ゲームの中で「ください」と言ってみる

ポッシブルワールドでは、参加者がリソース(お金、時間、意思)を使って、プロジェクトを動かしていきます。


時には手持ちのカードがすべてなくなり、何もできない状態になることがあります。そんなとき、他の誰かに助けを求めるしかありません。「ください」と言わなければ、次の行動に進めないのです。


この単純なルールの中で、人は意外なほど深い心理的ハードルにぶつかります。言いたいのに言えない。もらうことをためらってしまう。けれど、声をかけてみると、誰かがすっと「どうぞ」と差し出してくれる瞬間があります。


与えることと、受け取ることの間にあるもの

「与える人」になることは、しばしば賞賛されます。しかし「もらう人」になることには、同じような肯定がなされにくいのが現実です。


けれど、誰かに「ください」と言えることは、決して弱さではありません。それは自分の状況を認め、他者を信頼するという、むしろとても勇気のいる行動です。そして、受け取ることで関係が始まることもあるのです。


ポッシブルワールドの中では、この“もらう”という体験がごく自然に、そして安全に行えます。そこには、「もらっていい」という感覚を回復するきっかけがあるように感じられます。


助け合いの循環を思い出すために

人と人との関係は、本来は一方的な“与える/もらう”ではなく、流れの中にあるものです。誰かが受け取ることで、別の誰かが与えることができる。そこには対等なつながりが生まれます。


現代では、「助けを求めること」が難しくなっています。強くあること、自立していることが良しとされる中で、誰かに頼ることや受け取ることは、つい後回しにされがちです。


そんな中で、あえて“もらう”ことを体験してみることには、大きな意味があります。ゲームの中だからこそ気軽に試せるし、その経験は確かに現実にも影響を与えてくれます。


もらってもいい、頼ってもいい

ポッシブルワールドの体験は、もらうことを恥ずかしいと感じる心にやさしく語りかけてくれます。「もらってもいい」

「頼ってもいい」

そう思える瞬間が増えるだけで、人との関係はずっと自由であたたかいものになるはずです。


このゲームの中で起こるささやかな出来事が、現実の社会の中にも少しずつ優しさを広げていく。そんな未来が描けるとしたら、それはとても希望のあることではないでしょうか。


 

たった10分ちょっとのゲームの中で、いろんな体験ができるポッシブルワールド。是非、一度、体験してみてください



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ポッシブルワールドを体験

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